iNSTITUTEM@STER

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2011年5月30日月曜日

シナモンブレード製作協力者の募集

先日もお伝えしましたが、この度、
正式に製作協力者を募集いたします。

実際の作業の内容等は、右側の「シナモンブレード製作をお手伝いいただける方を募集」をご覧ください。

応募者多数となった場合は、お願いできないこともあるかもしれませんので、何卒ご了承下さい。
そんなに人が集まるかな…


まあ、言わば「内職」です。
お手伝いいただいた方には、
・協力者のマニュアルへの記載(名前のみ、またはスペースに自由に書いていただく、など)

・シナモンライト、シナモンブレードの最優先販売
を予定しております。
 
シナモンブレード、シナモンライトに興味のある方、ご検討してみてはいかがでしょうか。

「みんなの声、みんなの手で作り上げたシナモンライトII、シナモンブレードII」を目指してまいります。

2011年5月28日土曜日

シナモンブレードII・シナモンライトIIの基板を注文

そういえば、新作の名前を発表していなかったような気がします。
細いほうを「シナモンライトII」、閃ブレードに負けないほうを「シナモンブレードII」と名付けます。
今後、この名前で固定します。
完成までしばらくお待ちください。

これまで、基板は自分で作成していました。
しかし、今回はスペースの都合から両面基板で作成しており、
品質も安定しているので、基板を注文いたします。

これで急速に手作り感が無くなってしまうかもしれないのが不安ですが、そろそろ量産ベースに乗せてもいいころじゃないかな?

とりあえず、基板をP板.comに注文しました。
本当は近くの中小企業にお願いしたかったのですが、見つからず断念しました…

小さな企業だと、意外と個人相手でも対応してくれることを知りました。
前回ワッシャーを注文したのも、実川製作株式会社様へ特別に製作していただきました。http://jitukawa.net/

さて、こんな基板を発注しました。細長いので、まとめて10個作れるようにまとめ、Vカットでぽきぽき折れるようにしました。しかし、色々と返答がありました

・シルクが反転されていないですよ
・端のスルーホールの上のVカットはむりぽ
・外側の線がぎりぎりすぎやしませんか?
(実際はもっと丁寧です。)

これで納期が遅れてしまいますが、これを一つ一つチェックしてくれているのか!と思わず感動しました。このまま造られて、文字が反転されたものが来たら目も当てられないです…

もっと安い基板製作会社はあるかと思います。少々お高いですが、とりあえずシェアナンバーワンを名乗るだけあるな、と思います。

と言うわけで、基板が準備できる予定がおそらく6月10日ごろです。この辺りから皆様に分担をお願いするかと思います。特に、はんだ付け要員は大歓迎です。

2011年5月24日火曜日

新作シナモンブレード・シナモンライトの設計完了、製造開始

 前回の記事で、金具を大量に注文したのを見てティンと来る方もいるかと思いますが、



 新作シナモンライト・シナモンブレードの設計が終わりました


 つまり、あの部品は、新作のために使う、と言うことです。


 製作予定の図面はこちらです。まずは、シナモンライトです。
 前回との変更は、制御回路部分を40mm程小さくしました。そして、本体全長を241mmと、ランティスのライブでも堂々と持ちこめるサイズとしました。
 
 シナモンブレードはこちらです。
 こちらも、全長を238mmとして少々コンパクトにすることができました。側面図では分かりにいのですが、ここは前作と同じ、スイッチは対称に二つ付いています。


 どちらの図面も見てお気づきかもしれませんが、電源スイッチを省く予定です。ソフトウェアで制御して、二つのスイッチを同時に長押しでON、OFFを切り替えるようにする予定です。


 そこで、同時に、シナモンライト・ブレードの製作に協力していただける方を募集いたします。今月中に詳細を載せますが、以下の工程

 ・フィルム切断
 ・電池金具の加工
 ・ケースの穴あけ
 ・キャップの穴あけ
 ・電池ケースのリード線加工
 ・基板へのはんだ付け

をお願いいたします。
もちろん対価をお支払いいたします。



 最後になって申し訳ありませんが、アイマス仕様での作成にも関わらず、来る6月25日からのライブに完成が間に合わず、申し訳ございません。次回の7thライブ開催に期待しています。

2011年5月23日月曜日

シナモンブレードの補強の部品が到着

先日、シナモンブレードの補強のための金具が到着しました。


 相変わらず大量です。この金具を取り付けると、こんな感じになります。



 ちょうど本体に当たるような感じになります。これで、基板からの力がうまく分散されると思います。
 

2011年5月16日月曜日

EAGLEを使った回路設計(3)

 元々EAGLEには、かなり多くの部品ライブラリが登録されており、それだけで事足りる事が多いのですが、どうしても特殊な部品等は自分で作る必要があります。
 また、EAGLE自体ドイツのソフトですので、部品もヨーロッパ系の電子部品メーカーの物が中心で、日本のメーカーの物は少ないです。

 そこで、部品を登録しようと思います。

 今回のお題は、初代シナモンライトで使用していたモデルの端子違い、RK09K1110A0Jです。

http://www.alps.com/WebObjects/catalog.woa/J/HTML/Potentiometer/RotaryPotentiometers/RK09K/RK09K1110A0J.html

 部品を作成するために、回路図用の記号と基板実装用の寸法図をと別々に登録して、最後にこれらをつなぎ合わせていきます。

 回路図用の記号を使いまわすために、ここでは既に出来上がっている物を使うこととします。記号を一から描くと、他の部品と大きさなどが違ってしまいいまいち見栄えが悪くなってしまいがちです。
 そこで、既に可変抵抗の登録されているライブラリに追加で登録します。ここでは、pot.lbrを使いました。


 開いた本のようなアイコンをダブルクリックすると、白い画面が表示されます。まずは、回路図用の記号を作成(確認)します。ここで、上のAND記号のようなアイコンをクリックします。すると、現在登録されている記号が表示されます。新しく登録する場合は、「New」に部品名を記入してOKボタンを押します。既にあるものを確認する場合は、Symbolの中の物をダブルクリックします。

 また同じような画面が表示されますが、今度は左側に回路図を描くときにみたようなアイコンが並びます。直線や丸などを使い、記号を作ります。デフォルトではグリッドが荒い(0.1inch)なので、グリッドを細かく(0.025inchなど)した方が良いでしょう。

 記号が出来上がりましたら、続いて端子を作成します。左側の一番下、「Pin」をクリックします。

初期設定ではおそらく緑の丸と赤い棒が表示されます。緑の丸が端子そのもの、赤がそれに続くリード線です。
 さらに、リード線の長さ、種類(NOT端子など)、端子番号の位置、入出力の向き(双方向(I/O)、電源(Pwr)など)を指定することができますが、入出力の向きはI/Oで問題ないでしょう。特段に入出力の向きを決めておけば、実際に回路設計のときのエラーチェックに役立ちます。

長さなどのパラメータは、左側一番上の「i」マークのアイコンをクリックして端子を選択すれば再び設定できます。また、端子名等も変更できます。デフォルトでは「P$1、P$2…」となっているので、たとえば「IN、OUT、GND…」などと変えて置くと後で分かりやすくなります。


 続いて、部品名と仕様(何Ωなど)を表示させるテキストを作成します。「T」のアイコン、テキストを入力します。多くの部品では部品名を「>NAME」、部品の値を「>VALUE」としていますので、今回もそれにならいます。
 名前、数値の表示には専用のレイヤーがあります。文字を入力する前に左上のレイヤー設定か、入力後のプロパティで「95 Names」「96 Values」とそれぞれ変更します。


 これで一通り出来上がりです。続いて、部品の寸法図を作成します。


 先ほどクリックした ANDアイコンの隣、ICのようなアイコンをクリックします。回路図を追加するのと同じように、部品図をクリックします。部品図の名前は、型番や軸の長さなど、より具体的な名前のほうが良いでしょう。
 今度は、黒いバックの画面が表示されます。

 先ほどの回路記号を作成する以上に、特に穴の位置と外形寸法を正確に入力してください。 線を適当に入力した後に、プロパティで直接座標を入力したほうが良いでしょう。このとき、外形を表すレイヤーを「20 Dimension」以外にした方が良いでしょう。「51 tDocu」または「21 tPlace」が良いと思います。


仕上げに、部品の作成です。同じ要領で、AND記号が四つ並んだようなアイコンをクリックします。

 回路図作成でも使った、左側にある。AND記号に矢印の付いた「Add」アイコンをクリックします。
先ほど作成した、または既にある記号を選びます。
 ここでは、異なる記号を複数並べることもできます。2連ボリュームのような物なら、可変抵抗の記号を二つ並べれることもできます。

 次に、基板上の図を選択します。右下の「New」ボタンをクリックします。すると、色々な部品が表示されます。このとき、端子数が足りない部品は灰色になり選択できないようになっています。

 部品と回路図で端子を関連付けます。「Connect」ボタンをクリックすると、PinとPad等と表示されます。Pinが回路図上の名前、Padが基板図面上の名前です。一つずつ選択して、下の細長い「Connect」をクリックします。Pinの欄が無くなるまで繰り返します。

 最後に、左下のPrefixをクリックして、部品の頭文字を設定します。たとえば抵抗ならR、コンデンサならCと言う具合で、図上に部品を置くと、R1、R2…と同時に名前が付きます。

 これで部品が完成です。最後は駆け足になりましたが、ここまでで、個人で作成するような簡単な回路図が作成できると思います。
 正直、基板作成を生業としている人たちの立場が無くなってしまうぐらいのアプリケーションだと思います。これであなたも作成してみてください。



2011年5月12日木曜日

EAGLEを使った基板設計(2)

今ではだいぶEAGLEに使いなれてきました。
使いなれると、かなり簡単に基板設計ができると思います。
今までVISIOで描いていたパターンは何だったんだろう…と思えるぐらいです。

こちらは、以前紹介した、AVR高電圧プログラミングライターです。
以前EAGLEで作ろうとしましたが、途中で挫折しました。

今回、基板を作成するために同じ形の部品を使っています。本当なら左上のトランジスタは3端子レギュレータです。

実際の基板上に並べる方法ですが、BOARDボタンを押すと黒いバックの画面が表示されます。
左側にあるのが実際に使う予定の部品、右側にあるのが基板です。
とりあえず基板はこの大きさとします。もちろん自由に小さくすることができます。

左側アイコンの十字矢印をクリックすると、部品を移動することができます。

まずは、自動で基板を作成する方法です。
部品を適当に基板上に並べます。
以下の図は、本当にテキトーに並べてあります。

続いて、下の方にあるアイコン、Autoボタンをクリックします。

何やら設定画面が表示されます。両面基板にするならそのまま「OK」を、片面基板なら、まるで囲った「1 Top」の設定を「N/A」にします。

こうすると、赤と青の線がくねくねと動きながら、黄色い線を消しながらある形で収まります。
運が悪いと、黄色い直線が残ります。

黄色い線がすべて消えていたら、基板の設計が完了です。


もちろんこれで完成にしてもいいのですが、明らかに無駄な部分がいくつもあります。
ここから手直しの時間です。
部品をずらして配線をやり直します。

手作業で配線を直すために、まずは「Lipup」をクリック、無駄そうな配線をしている部品につながっている赤と青の線をクリックします。

何度かクリックすると、黄色い直線に戻ります。

ちなみに、この線は×印の「Delete」では消えません。
これは、回路図と関係ない所を消すために使います。
赤または青の線は回路図と関連付けられているので、これを消すには、回路図側で該当する線を消します。

続いて、隣のアイコン「Route」をクリックします。

 黄色い線の端の、部品につながっている緑色のパッドをクリックすると、パッドが光ります。
クリックしたところから青または赤の線が付いてきます。

 この線は配線そのものです。そして、赤い線は「1 Top」、青い線は「16 Bottom」レイヤーです。赤h画面を見て一番手前を、青は一番奥を意味します。そして、一番手前がはんだ付けをする面、奥から手前へリード部品を差し込みます。

 なので、同じ色の線同士が重ならないようにします。赤い線に重なりそうなら青を、青い線に重なりそうなら赤を選びます。

 こういう感じで奇麗な基板を作ることができます。

 今回は、同じ形の部品を無理やり選んで作っています。ライブラリに多くの部品があるのですが、ピッタリの部品が無い場合は自分で作る必要があります。今度はまじめに部品を作ります。

2011年5月10日火曜日

シナモンブレードのリコールと改良について

 この度は、シナモンブレードをご利用頂き、大変感謝しております。
 しかしながら、こちらの設計ミスにより故障が相次いでおり、皆様に大変ご迷惑をおかけいたし、申し訳ございません。

 今回、故障の原因究明とその対策ができましたので、リコールをいたします。

 詳細は、右側ペインの「PAGE」下の「シナモンブレードのリコールについて」をご覧下さい。


 まず、今回の故障は、主としてつまみに力がかかってしまうことで、つまみ部品が基板からはがれてしまい、接触不良を起こし、つまみを回しても色が変わらなくなる現象です。

 そこで、シナモンブレードのつまみの部分に、薄い金属板を挟んでつまみを押す力をケースに分散します。これでつまみに力がかからなくなります。


 また、カタカタとぶれる事でさらに故障しやすくなっておりました。対策として、中にゴムを挟んで隙間を埋めます。基板幅は24mm、パイプは29mmですが、電池ケースがあるので基板がやや下に来ますので、ちょうど両端2mmずつ埋まり、4点で押さえられるような形になります。


 見た目は良くないのですが、ねじを使わずに安定させることができます。
 同時に、これにより電池交換のときにねじを外さずに済みます。

 実機でテストするとこんな感じです。ねじ穴が残ってしまい格好悪いです…また、金属板を挟むことで基板と穴の位置がずれる恐れがあるので、ゴムで押さえることとしました。



 現在、この金属板を注文しており、こちらに届くのが5月末の予定です。写真の物はこちらで手に入る材料を使用したのでかなり分厚いのですが、実際はもっと薄い(1mm)です。そのため、この補強は金属板が届き次第行います。今しばらくお待ちください。


 

2011年5月5日木曜日

EAGLEを使った基板設計(1)

ゴールデンウィークは色々と身の回りのことで時間を取られました。
通常営業に戻りましたので、ブログも書いていきます。


このゴールデンウィーク中に、基板の設計に違うソフトを導入しました。

これまでは、こちらでは基板設計にVISIOやPCBEを使用していました。
 VISIOはMicrosoft OfficeシリーズでCADっぽいことをしてきましたが、そろそろ限界を感じました。最低限の線を描いたり、文字を入れたりとできるのですが、部品点数が多くなると一つ一つ部品を描かなければいけないなど、先が見えないと思いました。
 PCBEはフリーの基板描画ソフトですが、こちらも部品を自分で描かなければいけない、回路を自分で描かなければいけない、等時間がかかってしまいます。

 いかにして回路設計に割く時間を増やすか、ということで、ドイツ製の基板設計ソフト「EAGLE」をついに導入することを決めました。

 もっとも、こちらも色々な人が日本語で使い方を紹介しているので、詳しくはそちらを読んでいただくということで、ここでは導入の方法や自分なりに気になった所を紹介していきます。
http://www.piclist.com/images/www/hobby_elec/eagle.htm http://ueno.no-ip.org/eagle/use_eagle_1/

 こちらで導入した物はフリー版で、作れる基板は80mm*100mm、両面基板に制限されています。これが曲者で、現在製作中のシナモンライトは長さが100mmを超えるため、EAGLEが使えないという…

ここからダウンロードをしてください。左側のEAGLE Anwender>Downloadからお使いのOSを選んで下さい。頑張ってドイツ語を解読してください。右上のアメリカの国旗みたいなアイコンをクリックすると英語になります。
http://www.cadsoft.de/

これを書いたときはバージョンが5.11でしたので、このバージョンに従って説明をします。
インストールするときにドイツ語か英語が選べます。こちらでは英語でインストールしましたので、英説明は英語版で進めます。

インストール、起動ができましたら、まずはコントロールパネルが開きます。

ここで、「New Project」を選択して、赤いフォルダを作成します。
作成したフォルダ上で、メニューの「Schematic」を選択して、回路図を描きます。

ちなみに「Board」が実際に製作する基板図、「Library」が部品のデータです。
簡単な基板を作るには、この三つで事足りるかと思います。

これで白い画面が表示されます。
早速回路図を描いていきます。

部品を追加するために、左側アイコンのAND回路のようなアイコン(上から7個目の右側)(またはEdit-Add)をクリックして、部品を選択します。

部品は、回路図と実際の寸法図とがセットになっています。
部品を選ぶときは、回路図と寸法・装着方法(縦置き、平置きなど)を確認して選択してください。
また、後で実際に基板上に配置する時にも変更ができます。

例えば抵抗器を加えたいときは、「resistor」と左下に入力してEnterを押すと、「Resistor」が含まれる部品が表示されます。

コンデンサを加えたいときは「capacitor」で検索します。ちなみに、「Condenser」は英語で「凝縮器」、蒸発させた気体を液体に凝縮させる時に使う装置です。

これを繰り返して、必要な部品を回路図上に置きます。

続いて、これらを線でつなぎます。
上の図の赤丸で囲った、直線の「Wire」と、点の「Junction」を使い、部品同士をつなぎます。隠れている場合は、画面を広げるか、下向きの「>>」をクリックしてください。このとき、線が緑色になっていることを確認します。交差するところはJunctionを使います。

エラーチェックをします。左側アイコンの最も左下にある「Erc」(Electrical Rule Check)をクリックします。

 おそらくここが面倒な所かと思います。上の図の右側にある小さなウインドウに「○○端子が接続されていません」とか「電源に供給されていません」とか表示されます。それぞれの項目をクリックすると、そのエラー地点が表示されます。直すか、またはこのままで問題ないときは「Approve」ボタンを押してください。直し終わったら、一旦「Clear all」を押して、再びErcを実行、エラーが無くなるまで繰り返します。

そして、お待ちかねの基板生成画面です。
上側の「Board」をクリックします。
すると、黒い画面に、大きな四角とそれぞれの部品が並んだ画面が表示されます。

ここでうまく表示されない場合は、一度同じプロジェクト内の.brdを削除して、もう一度生成してください。

続いて、実際の基板上に部品を並べていきます。