iNSTITUTEM@STER

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2011年1月30日日曜日

シナモンブレードの基板作成・トナー転写4

トナー転写シリーズもかれこれ4回続けておりますが、ついに終わりが見えそうです。

トナー転写3のときに色々なアドバイスを頂きました。

「とにかく圧力」

これ以上に無い圧力を基板に掛けようと思います。



床の上に雑誌、白い紙を敷き、その上に基板と濡らしたパターンの紙、そしてアイロン、雑誌とセッティングします。
そしてさらなる圧力を掛けます。

図では上に猫が乗っていますが、実際は人間が乗っています。
具体的には、基板に約6000kgf/m^2 (58kPa)の圧力を掛けました。

アイロンの設定温度を中(絹やナイロンの設定・実測約150℃)にします。
そして3分間乗っかり、アイロンをずらしてもう一度3分乗っかります。

続いて、基板を濡らしてタオルを掛けて5分ぐらい蒸します。

この基板を水につけて、紙をふやかして指でこすります。
そして出来上がったのがこちら。


 ざっと95%ぐらい転写ができました。評価はパーフェクトとまで行かず、グッドぐらいかな。残った部分は油性ペンでインクを盛るようなイメージで修正します。まっすぐな線は修正テープが使えるかな、と思いましたが細いものが無いので使える場面は限られそうです。

 ちなみに、温度が高すぎた基板です。
 
 銅箔面に「印刷」されているような感じですが、この部分はしっかり水をはじくので、とりあえずこのままエッチングしてみます。

 後日まとまった時間ができたらエッチングをします。

猫写真参考元 http://plaza.rakuten.co.jp/nekozanmai/diary/200908030002/

2011年1月25日火曜日

シナモンブレードの基板作成・トナー転写3

 表題をトナー転写「3」としていますが、

はっきり言って進展はありません。

 画彩ぶどうのトナー転写に限界を感じているこのごろ。
 予定では今週中に基板が完成しているはずだったのですが、完成どころかパターンのプリントすら終わっていない…本気で遅くなるかもしれません。


 とりあえず金属板を買いました。1mm厚のアルミ板です。熱と圧力がまんべんなく伝わるように、アイロンと基板の間に挟みます。


 結果はご覧の通り。


 とりあえず試したこと
1)乾燥高温プレス+蒸らし
 高温プレス後に紙がはがれてしまい、銅板の上にうっすらと黒いものが残っているだけでした。

2)低温(レーヨン、ポリエステル向け)
 トナーが定着せず、写真上と同じように所々はがれおちました。

3)濡らしてから中高温(綿向け)+蒸らし
 プレス中に紙が乾いてしまい、以下1)と同じでした。

4)濡らしてから中高温 アイロンの縁を使って線で圧力を掛ける
 紙が波打ってしまい、端の方では伸びて余った紙が印刷のずれを引き起こします。

 次やって出来なければ、いい加減Press'n'Peer買うか感光基板で作ります。

2011年1月22日土曜日

シナモンブレードの基板作成・トナー転写2

 トナー転写で基板を作成しようと色々と工夫していますが…

 うまくトナーが定着せず、失敗したらやすりで削って、もう一度転写…という具合に続けて10枚ぐらい。確かに失敗してもやり直しがきくのは有り難いのですが、そろそろ疲れてきました。今週中に基板を完成させたかったのですが、どうもうまくいかず、完成が遅れるかもしれません。


 そんな中で、自分なりの技を身につけました。

1)紙を濡らして、基板に貼り付けます。紙は富士フィルムの「画彩」シリーズの、ブドウのものです。

 2)この紙をアイロンで「化学繊維2」ぐらいの温度(約170℃ぐらい)に設定して、重しを乗せて基板に圧力を掛けながら、約10分熱します。
  3)熱し終わったら、水につけてしばらく経って、紙がふやけてからはがします。

 すると、うまく行くとこれぐらい定着します。

 他のサイトでは、定着させるために高温にしているのですが、こちらで試したところ、紙が乾いてしまって密着できず、定着がうまく行きませんでした。
 また、紙を張り付けるとき、気泡が入っているとその部分が浮いてしまい、やはりうまく密着できません。トナーの種類によっても最適温度が違ってくるのかもしれません。

 だいぶ密着できたのですが、それでも完璧とは言えません。はがれるのはその原因を考えたところ…このアイロンと台が良くないのではないか、という結論に達しました。

 
 写真のアイロンを使用していますが、ご覧の通り溝があります。はがれるのはほとんど基板上6割ぐらいのところですので、この溝の部分が密着できず、はがれてしまってる可能性があります。また、その下のアイロン台が柔らかいので圧力を掛けられないのも一つかもしれません。
 そこで、次回はさらに金属の板を敷いて、基板全体に圧力がかかるようにする予定です。

2011年1月16日日曜日

XBee通信部分を作ってみた

   最近流行りのArduinoを使ってみる傍ら、無線通信のユニットであるXBeeを設定しました。
自分で1から書くと分量も多くなる上に冗長なので、リンクが多めです。

 まずは、PC接続ユニットを作ります。XBeeとパソコンをつなげるために、RS-232Cの変換ユニットを間に挟みます。実は、XBee製造元のSparkfunからぴったりのものがあったのですが、知らなかったせっかくなのでお値打ちに作ってみようと思います。
http://www.switch-science.com/products/detail.php?product_id=30


 材料は、秋月電子で販売しているFT232RL USB-シリアル変換モジュールとユニバーサル基板です。モジュールは1個950円、基板は余りものを利用しましたが、値段を付けると20円ぐらいでしょうか。これなら、本家の半額以下で作ることができます。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-01977

 製作方法は、こちらを参考にしました。わずか4本の線をつなぐだけですべてが完結!すばらしい。
http://www.maroon.dti.ne.jp/koten-kairo/works/dsPIC/xbee2.html
 

 さて、実際に使ってみます。設定はこちらを参考にしました。
http://kazushi-lab.c.fun.ac.jp/pukiwiki/index.php?Funnel%A4%DE%A4%C8%A4%E1

 ですが、まず引っ掛かったことがあります。
 Virtual PC上のWindows XPではXBeeをうまく設定しませんでした…
 ダウンロードする最新データがうまく取得できませんでした。

 なぜVirtual PCで起動したかと言うと…

 なんかまるで、このソフトはWindows98SEからXPまでですよ、と言わんばかりの表記ですが、実際は、USB接続のためのドライバだけがXPまで対応している、ということでした。設定ソフト自体はWindows7 64bitでも現時点では問題なく動いています。

 ボーレートと、DL - Destination Address Low、MY - 16-bit Source Adressを設定します。二つのXBeeでセットの値にします。たとえば、
1台目:DL=10 MY=11 2台目:DL=11 MY=10と言う具合です。

 つづいで、Arduinoに1台のXBeeを接続して、もう一台はPC接続ユニットにつなげます。後は、Arduinoの開発ツールで書き込めば完了…ですが

 
 やっぱりうまく書き込みができません。
 以下のようなエラーメッセージが出てしまいます。
avrdude: stk500_getsync(): not in sync: resp=0x00

avrdude: stk500_disable(): protocol error, expect=0x14, resp=0x51

 何度やってもうまく書き込めません。リセットボタンを押しても、USBをつなぎなおしても同じです。

 ある時、ふと思ったのが、純正品はどのようにつながっているのか、です。回路図も公開されているので、これを見ながら同じようにつなげばいいんじゃないかな、と思いました。

 
 図面上部分の、DIN,DOUT,CTS,RTS,DTRと書いてあるのが、どうやらXBeeとつながっている線のようです。電源2本を加えて、7本つながっていることになります。CTS以下もつながっているということは、データ垂れ流しではなく、ちゃんとフロー制御をしているんですね…

 というわけで、Arduino用には、以下のように回路を変更します。
 CTS,RTS,DTR同士、全てあわせて合計7本つなぎます。


 こうして出来上がった接続ユニットで、無事に通信できました。

2011年1月15日土曜日

シナモンブレードの基板作成・トナー転写1

 増産分の基板を製作します。
 基板のパターン自体はほとんど変わりません。しかし、作り方と基板の材質は変わりました。


 この基板はシナモンブレードの物ではありませんが、何だか特徴的な白い部分が見えます。

 これは、レーザープリンタのトナーを転写しました。言わば黒い粉です。それを紙に印刷して、基板に張り付けて、蒸らして写します。
 前回までは感光基板を使って、フィルムを作って、光に当てて、現像して…を繰り返していました。しかし、感光基板は高価ですし、光の当て方を失敗すると元に戻れません。そこで、巷で噂の「トナー転写」で製作しました。このおかげで、より安い感光材の付いていない基板を使うことができました。また、今回使っている基板の材質は「ガラスコンポジット」で、以前の「紙フェノール」よりも硬いものを使います。

 まずは、パターンを印刷します。使うソフトはなんでも良いのですが、印刷するときは必ず、裏表を反転してください。紙を透かしたときに正しく見えるように印刷します。

 ソフト上かプリンタドライバで反転印刷をするのですが、どちらにも反転機能がない場合は、一度反転したPDFを作成すると良いでしょう。こちら等のPDF化フリーソフトがあります。
http://www.xlsoft.com/jp/products/primopdf/index.html





 Mirrored Outputを「はい」にします。また、縮尺を等倍にしてください。
 これで反転されたPDFが出来上がります。これを印刷すれば完成です。

 この辺りは他にも詳しいサイトがありますので、そちらをご覧ください。
http://wikiwiki.jp/hokkemirin/?%A5%A2%A5%A4%A5%ED%A5%F3%C5%BE%BC%CC%A5%D7%A5%EA%A5%F3%A5%C8%B4%F0%C8%C4

 後日、実際に転写した様子を紹介します。

2011年1月13日木曜日

THE IDOLM@STER 2 765pro H@PPINESS NEW YE@R P@RTY !! 2011報告

 しばらくは横浜方面への出張のため、前回更新より少し時間が経ってしまいました。
 今回は完全に日記です。

 今回の出張はまとめてやることをこなしてきました。友達と会ってきたり、秋葉原へ部品調達をしたり…
 途中こんなチャーハン専門店に寄ったりもしました。

 ですが、今回のメインはライブです。パシフィコ横浜で開催された「THE IDOLM@STER 2 765pro H@PPINESS NEW YE@R P@RTY !! 2011」に参加しました。
 早朝7時前から物販待ち列に居ましたが、当日の気温は、午前7時時点で2.4℃です。ですが、それ以上に風が強い!風速5m以上の北風が寒かったです。
 
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/hourly_s1.php?prec_no=46&prec_ch=%90_%93%DE%90%EC%8C%A7&block_no=47670&block_ch=%89%A1%95l&year=2011&month=1&day=10&elm=hourly&view=

 自分としての今回の目玉は、「花」です。会場にいっぱい飾っていた花です。全ては紹介しきれませんが、こんな感じです。

 これって個人ですか!?右にあるのは法政大学のサークルです。大学公認だそうです。 左のものは連名ですが、これが普通です。
  開催祝いと言うより開店祝いですね…なかなか壮観です。
 こちらも個人です。ざっと見て、これぐらいの花が20から30はありました。
 写真に収めてはいませんが、門松も出ていました。なかなかの大きさで壮観でした。

 で、一番自分が見てほしいのはこちらです。物販の列から見えたかもしれません。
 スタンド花を出しました!!
 スペルは5回ぐらい確認しました。そして「シナモンブレード製造課」です。

 当日サプライズ的に出そうと思っていたのであえて告知はしませんでしたが、お求めいただいた方に喜んでもらえるようなことをしたいと思いました。また、初めて見た方も「何だこれは」とか思ってもらえれば嬉しいです。

 前回の生産分が完成を待たずに売り切れたので、感謝のしるしとして花を出すことにしました。

 ライブそのものは大成功です。ステージよりも客席を見てしまうのは職業病ですかね…見渡したところ3,4組ほどシナモンブレードを使っている人を見かけました。先端の光り方に特徴があるので、「あれかな?」と思ったりもしました。

 当日は、シナモンブレードを使っていただいている人とお会いしたかったのですが、思っていた以上に当日忙しく、みんなとお会いできず申し訳ございません。次回のライブでは、前日に集会とか開こうかな?
 

2011年1月5日水曜日

シナモンブレード増産分の仕様について

 シナモンブレード第一陣出荷、不具合対応などで落ち着きましたので、そろそろ増産分の製造を開始します。ですが、前回の反省点から、仕様をいくつか変更しようと考えています。
 
 ・接着剤
 問題がなければ、前回もお見せした、こちらの接着剤で固定をする予定です。アルミ・ベークライトに強く接着する、熱・ショックに強いのでほぼ必要な性能はあるかと思います。支えるためにすずメッキ線の使用も検討しましたが、LEDのヒートシンクが電気を通すなどで、これまで通り柔らかい電線を使います。

 ・レンズ

 以前「レンズが外れる」とお伝えしましたが、最大の原因はこの赤いケーブルにありました。太いので干渉してしまい、レンズの接触面積が小さくなってしまって外れやすくなっていました。接着剤との合わせ技で、レンズが外れることを防げると考えられます。付けるか付けないか迷っていますので、つかないかもしれません。

 ・ねじ
 
 このナットで固定をしていますが、暗いライブ会場で、電池交換のためにこのねじを外して、ボルトを抜いて…とやっているうちに絶対になくします。というより実質無理でしょう…だからと言って大きなものにすると、見た目がとても悪くなってしまいます。このナットは使わないように検討します。

 ・制御プログラム
 それぞれの色は、光源のLEDの個体差が大きく、簡単にばらついてしまいます。一つ一つ調整するのが困難なのですが、青みがかっていた白と黄緑は修正する予定です。
 電気的な部分は、時間の都合もあり、ほとんど変更しないで行きます。
 

 ・その他

 基板の誤字「iNSTITUTEM@STER」を直します!!

2011年1月2日日曜日

新年のあいさつ・発覚した不具合について

 あけましておめでとうございます。
 昨年5月ぐらいから始めたプロジェクトですが、色々とトラブルもありながら、なんとか2種類のものを作ることができました。
 このブログや動画を見ていただいた方、使って頂いている皆様の声を出来るだけ受け入れ、それを次の作品に生かしてきたつもりです。
 今後とも開発を進めていきます。よろしくお願いいたします。


 さて、いきなり不具合で申し訳ないのですが、ある程度の時間点灯していると(外気温にもよりますが約10分ぐらい)使っていると、光源が温まります。そして、接着剤が緩んでしまいます。下の写真にある、光源と基板が外れてしまいます。
 
 これは、写真では既に接着剤による補強が済んでいますが、接着剤にホットボンドを使用したことが原因です。大変申し訳ございませんが、この部分の補強をしていただけると幸いです。
 各種接着剤を比べたところ、今のところ、セメダインのスーパーXシリーズ(XG、X2)が接着力・コスト面から良いと思います。


http://www.cemedine.co.jp/product/industry/super_x.html
 接着面がアルミとベークライトですが、どちらも接着強さが高いとのデータが出ています。ただ、温度が上がると力が弱くなってしまう点では、他にも探す余地があると思います。

 「大丈夫」と言いながら、このような結果になってしまったのは、十分なテストが不足していたこと、接着の知識が不足していたことが原因です。
 重ねて、この場を持ってお詫び申し上げます。