iNSTITUTEM@STER

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2010年8月29日日曜日

注文を再開します

 以前からブログでお伝えしていた「Idol P@ssion Festa」で出店して来ましたが、さすがに完売は無理でした。世の中そんなに甘くは無いか。結局50本弱売れました。
 イベント自体も「さっぱり」な感じだったので、まあ健闘したほうかな、と思います。
 というわけで、受付を再開します。売れ残ったまだ恥ずかしいぐらい在庫があるので、何本でも受け付けします。詳しくはまた後ほど。

疲れた。

2010年8月28日土曜日

Idol P@ssion Festa出店のため一時受付停止について

タイトルの通り、8月29日に出店のため、29日午前7時を持って一旦注文の受付を停止します。
それ以降にご注文いただいた分については、お渡しが保証できませんのでご了承ください。

まあ、もし全部完売したら、もう一回作るかもしれません。

ご注文はお早めに。

2010年8月27日金曜日

完成形が見えてきました

だいぶペンライトが完成して来ました。
スイッチ類をつけて、LEDをつけて、ケースに入れて出来上がりです。
部品はすべて揃っていますので、組み立てたらこんな感じです。
完成までもう少しです。
完成したら全部点灯させて写真を撮らせてください。

2010年8月25日水曜日

最後の部品到着

ついに最後の部品、ALPS電即納から注文した可変抵抗とタクトスイッチが届きました。
箱の中はこんな感じ。意外と小さな箱でした。

可変抵抗はつまみが一体になっているタイプを選びました。特注品、と言うとちょっとカッコいいかな。
結構軽く回せるのでいい感じです。

「今から」最後の完成まで作ります。これでやっと完成できる…ご注文はまだまだ大丈夫です。

今の進捗状況

ペンライトはだんだん出来上がってきてはいますが、まだ時間がかかりそうです。
当初の予定では最後の部品が今日届くはず。

一気に仕上げていきたい、ところですが、残る工程は
・コンデンサ取り付け
・後ろの電源スイッチ取り付け
・マイナス極取り付け
・操作スイッチ取り付け
・ボリューム取り付け
・LEDを基板に取り付け
・LED基板とメイン基板の接続
・PICにプログラム書き込み
・PIC差し込み
・光拡散シート取り付け
・パイプキャップ取り付け
・ケースに基板を収納
・ふたのパイプキャップ取り付け

ヒャッハー

とりあえず現在注文数はまだ30程度で、先行予約予定数を50とさせていただきます。
その後、イベントで販売の後に再度通販を受け付けます。

予想を超えた売れ行きの場合はもう一回作るかも。

2010年8月22日日曜日

はんだ付け

真誕生日で賑わっていますがオフ会どころじゃない…明日、明後日は私用で作業ができないし、気合を入れないと終わる気がしないです。でも購入してもらえるというお知らせをもらうと頑張れると思います。本当に買っていただけたり、いろいろな応援の言葉に感謝しています。
 まだまだ予約の枠は有りますので、受け付けております。「先行予約について」をご覧ください。

部品が完成したので、ひたすらはんだ付けです。


 背の低い部品から付けるのが基本ですが、ジャンパピンは大抵抵抗などの足を流用するので、その前に抵抗の足を切ってジャンパピンを作る必要があります。
 今回の基板では長短2本のジャンパピンがあります。長いほうは別途すずメッキ線を用意して予め作成します。

はんだ付けする順番は、
・ジャンパピン
・抵抗、積層セラミックコンデンサ、ダイオード、インダクタ
・ICソケット
・昇圧IC
・電池コネクタ・スイッチ※
・電解コンデンサ

と行きます。背の低い部品から付けます。背の高い部品を先につけてしまうと、部品をつけてひっくり返してはんだ付けをしよう、としたときに時に外れてしまいます。
 背の高いスイッチを先に付けるのは、電池コネクタと接続させるために一緒にはんだ付けする必要があります。まあ端に有るから問題ないかと。

メイン基板が完成したら、LEDとの接続部分をすずメッキ線を使って繋ぎます。

というわけで、取り付け開始します。
1)ジャンパピン
2)中央の抵抗とコンデンサ
3)電源周りのインダクタとダイオード
4)LEDの抵抗

この後は、ICソケットから付けていきます。

2010年8月20日金曜日

先行予約について

ご要望、お問い合わせが多数ございましたので、先行予約を受け付けいたします。
お渡しは完成予定の29日以降となりますのでどうかご了承ください。

 また、29日の販売分を確保するため、予約販売予定数を設けております。予定数に達した際は、一旦ご注文の受付を停止いたします。もちろん告知しますのでご安心ください。29日に残った分について再度受付いたします。
Idol P@ssion Festaへご参加の方も、以下の通りにご予約していただくとスムースにお取り引きができるかと思います。
予約方法はこちらの通りです。
「プロデューサー名」が無い方はハンドルネーム等でも結構です。(書かなくても結構です。)

A)Idol P@ssion Festa(8月29日)へご参加される方
当日ご参加される方でご連絡を頂ければ、お取り置きいたします。
プロデューサー名を以下のメールアドレスへご連絡ください。
chihayayoioritsuko(at)gmail.com (at)は@へ変換してください。
当日会場でプロデューサー名をおっしゃってください。

決済とお渡しは現地でお願いいたします。

無事に終わりました。お越しいただいた方、本当にありがとうございました。
どこかのイベントへ出られるか、今後調整していきます。
B)通販を希望される方
以下の項目について、こちらのメールアドレスへご連絡ください。
chihayayoioritsuko(at)gmail.com (at)は@へ変換してください。
恐れ入りますが、送料および入金に係る手数料はご負担ください。

・プロデューサー名
・商品発送用の本名
・郵便番号と住所
・連絡用メールアドレス(そのまま返信してかまわないのでしたら記入不要)
・発送方法
・・定型外郵便(100gまで、140円)+(速達+270円、簡易書留+300円)
この手のものを送るといろいろとトラブルが多いので、どうしても、という場合は対応します。
結構まともに包装をすると重さが増えてしまって送料が分からなくなったり、ちょっと勘弁してください。なんでもよい、という方は以下のレターパック350をお選び頂きますようお願いいたします。(2010/9/1)
・・レターパック500(500円)
・・レターパック350(350円)
以前、レターパック500と記入していましたが、包装込みで厚さが3cm以下になりそうですので修正しました。しかし、郵便受けへの投函となりますので、対面受け取りを行うレターパック500を希望される方は、メールへの記入をお願いします。(2010/8/21)
・・はこBOON
【2kg以下】
<480円の地域>
 ・県内地区 (愛知)

<580円の地域>
 ・関東地区 (東京,千葉,神奈川,埼玉,茨城,群馬,栃木,山梨)
 ・信越地区 (新潟,長野)
 ・中部地区 (三重,岐阜,静岡)
 ・北陸地区 (石川,福井,富山)
 ・関西地区 (大阪,奈良,和歌山,兵庫,京都,滋賀)

<680円の地域>
 ・北東北地区 (青森,秋田,岩手)
 ・南東北地区 (山形,宮城,福島)
 ・中国地区 (広島,岡山,島根,山口,鳥取)
 ・四国地区 (香川,愛媛,高知,徳島)

<780円の地域>
 ・九州地区 (福岡,佐賀,大分,長崎,熊本,宮崎,鹿児島)

<980円の地域>
 ・北海道地区 (北海道)

<1080円の地域>
 ・沖縄地区 (沖縄)

ヤマト運輸(オークション宅急便を利用することも可能です)
こちらを利用される場合は、ご住所等の記入は不要です。
お支払方法
・銀行振込
・・三菱東京UFJ銀行
・・三井住友銀行
・・新生銀行
・・ゆうちょ銀行
・代金引換郵便(電信払込手数料525円+引換料250円をご負担ください。)
・現金書留等

後日、入金先の銀行口座、お支払いいただく金額等、追ってご連絡をいたします。

C)直接受取りを希望される方
名古屋市内の鶴舞駅、金山駅、上前津駅等の近辺までお越しいただければ、直接お渡しも可能です。
以下の項目について、こちらのメールアドレスへご連絡ください。
chihayayoioritsuko(at)gmail.com (at)は@へ変換してください。

・プロデューサー名
・連絡用メールアドレス(そのまま返信してかまわないのでしたら記入不要)
・お渡し希望日時(当方の都合によりお約束できませんので、候補をいくつかあげていただけると幸いです。)
・お渡し希望場所

後日、お渡し希望日時、場所等、個別に対応させていただきます。

その他、わからないことが有りましたらメールなりtwitterなり(mixiはご返事が遅れる可能性があります)お気軽にお尋ねください。
なお、個人情報はペンライトの発送のみに使用します。


午後10時までに上げます…と言いましたが…ぎりぎりだった…
2010/8/21 追記
2010/9/1 追記

2010年8月19日木曜日

動画をアップロードしたコメントについて

ニコニコ動画を見てこちらに来ていただいた方はかなりいらっしゃるようで、感激です。

「すごい」とか「欲しい」とかくコメントはとてもうれしいです。
数あるコメントの中で、目立ったものについて言い訳返答させていただきます。


・基板を外注したほうがいいんじゃない?

ニコニコ動画にアップローした動画へのコメントの中に、基板を他の所に注文したほうが安いのでは?というご意見がありました。

確かに安く基板を作ってくれる業者はいっぱいありますね…
なぜ自分で作ったかというと

(1)ここまで安く作ってくれる業者を知らなかったから。
それまでに作ってくれる業者は知っていたのですが、どこも明らかに自分で作るより高いところばかりでした。

(2)手作りにこだわりたかったから
自分で作って基板製作の技能を身につけるとともに、工場で大量に生産したものよりも手作りのほうが大事にしてくれるかな、と思いました。



・ただの宣伝動画じゃない?

正直その通りです。特に後半。前半はプリント基板を作らずに作る方法として紹介していますが、後半はそれ以上でもそれ以下でもありません。

そういえば、作る方法を紹介しましたが書き込む用のデータファイルがありませんので、同時にアップロードする予定です。
使い方はそちらのブログをご参照ください。


・曲がキラメキラリじゃないか!

テンションを上げるためと、高音質のColorfulDaysカラオケ音源がなかったためです。
余り音質の良くないColorfulDaysを使った、色を変える部分の紹介はhttp://institute-master.blogspot.com/2010/07/blog-post_27.htmlをご参照ください。
アップロードしてから気づいたのも理由の一つです。


・キットとして出し欲しい

これは今後検討しますが、現在作っているロットはすべて製品として出すつもりです。
特に電池コネクタの付け方にコツがあること、基板の出来があまり良くないことが原因です。
基板を改訂して作り易い形にしてから作成しようと思います。



・文字が早い

これは単純に謝る部分です。ごめんなさい。
どうしてもペースがつかめにくいので、つい早くなってしまいました。
自分では内容が分かっている&ゆっくり再生して確認するので気がつきませんでしたので、今後は注意します。

動画再生が落ち着いてきたようですが、今後ともご意見、ご感想お待ちしております。

頒布について

 完成形が見えてきたので、そろそろ本格的な頒布計画を立てようと思います。

こちらが、試しに1本組み立てたものです。

 こちらが、ケースに組み込んだイメージ図です。

 現在、ペンライトの頒布価格は3000円を予定しています。高いと思う方も当然いらっしゃるでしょう。部品代等の変動費以外に、設備、試作品への投資費用、そして手作り品なのでどうしても時間というお金で買えないコストがかかります。サポート体制も作りますので、どうかご了承ください。

 何度かこのブログ内にも登場している「Idol P@ssion Festa」はポートメッセ名古屋で、8月29日に開かれるいわゆる「同人誌即売会」イベントです。この度は同人グッズ販売ということでそちらに出店することになりました。そのイベントでこのペンライトを正式に販売します。
 
 場所はM18、受付すぐの島の、中央端に構える予定です。お声をかけていただけるだけでも有りがたいです。
 この手のイベントに出展するのは今回が初めてですので、不慣れな点もあるかもしれません。当日来ていただける方は、どうかよろしくお願いいたします。

 またイベント後に、29日に名古屋に行けない!という人やアニサマ等他のイベントに出られる方等にも、通販頒布を予定しています。流れとしてはご注文の後に入金していただき、その後発送という形をとらせていただきます。この際は、本体価格に加え送料込みの代金をご負担頂くこととなりますがご了承ください。
 
 

2010年8月18日水曜日

部品到着

今回も本題に入る前に、動画を見ていただいた方からコメントを頂き感謝しています。
葵さま、ずずさま、今後ともごひいきに。
他の訪問していただいた方もありがとうございます。
動画を作成してアップロードした反響は予想以上で、感激です。

ほとんどの部品が到着したので、写真付きで紹介します。

以前もお伝えしたかもしれませんが、部品を一部変更しましたので、それと併せて説明します。

電解コンデンサ

 今回は東信工業のお値打ちで従来型と形が同じ低ESR版が千石電商にありましたので、そちらを使うことにしました。
一応標準品でも動きはしますが、元々低ESR品を推奨していたので好都合でした。

そもそも、ESRとは等価直列抵抗のことで、コンデンサの中に入っている抵抗成分です。
これが大きいと、素早くコンデンサに充放電できないので、このようなスイッチングで昇圧する回路など
素早い充放電が必要な回路では低いほうが好都合というわけです。
 上から昇圧用ICのHT7750A、左にショットキーバリアダイオードの1S3、電解コンデンサ、下の黒っぽい袋にインダクタとスイッチ、その右に抵抗が有ります。


ICソケット

 今回は後で内部のプログラムを変更できるように全製品にソケットを付けることにしました。今後のメンバー追加とか他の分野でも使うことを考慮しました。写真では大量にありますが、実は必要数の150個買うよりも1ケース買ったほうが得なので購入しました。まあ何かに使えるかとは思います。

電池金具

薄いのであまり大量、という感じはしませんね…

袋の中身はこんな感じです。もともと専用ケース用なので端子が太いです。ちょっと工夫して使う必要があります。


パイプキャップ

こうやって見ると大量という感じはしませんが(感覚がマヒしている?)
  中身はこんな感じです。スライムのように見えなくもないですね。
  「キャップ」なので頭にかぶせるとこうなりました。今度はベレー帽のようにも見えなくもないです。


HT7750A

これは前回と同じ部品ですが、5個ずつ丁寧に包装されているので、なんだか申し訳ない感じです。こうやって包装したほうが在庫管理や事務的な処理が楽なのかな…?調達先の秋月電子通商では、月曜日と木曜日を暫定営業日としてバーコードの付いた商品のみを販売しています。そういう時はきっとアルバイトスタッフの出番なのでしょうが、商品の知識の浅い人でも安心して売れるように、との配慮(人件費削減の営業戦略?)もあるのでしょう。
  いやでも5個ずつ分けてマニュアルもシリカゲルも入れるほうが面倒だろうな…。


 残るはタクトスイッチと可変抵抗です。到着を待つのみ。

2010年8月17日火曜日

これまでの作成日記を動画にしました

文字だけでは分かりにくいと思い、これまでの作成日記を動画にしてアップロードしました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm11785448

ほとんどはこのブログの中身を紹介していますが、最後のほうに未公開ネタを載せています。と言ってもそのうちここに書きこまれる予定ですが…

というより、29日のIdol P@ssion Festaに間に合わせないと。
やっとはんだ付けに入ったのでここからはヤニとの勝負です。

2010年8月16日月曜日

パイプ加工

パイプ加工の話題に入る前に、

「アクリルは割れる」

という言葉を聞きましたが、

「さすがに怪力でへし折るとかしなければ大丈夫っしょ!そんな人間どこにいるの????」

と思っていました。

というわけでパイプを加工します。
パイプにスイッチ穴を3か所開けます。下の電源スイッチと、中ぐらいに有る操作スイッチです。図面上では緑色の丸になっています。
下の電源スイッチは出し入れできるように溝状に掘ります。ここが面倒な部分かな…穴を3か所ぐらいあけて、ニッパーで穴をつなげて、やすりがけをする予定です。

というわけで、作業開始…



アッー!



 基板上に小さな穴をあける感覚で力を入れたら、割れてしまいました。まさか怪力でへし折る人、というか機械がここに有るなんて…
 おとなしくポリカーボネートパイプを使っておけばよかった…って、ポリカパイプが使えない理由は前にも書いたと思います。ちょうどいいサイズが無い、切断する設備が無い、等で。

 アクリルパイプは2本余分にあるので、2本壊れても何とかなります。それ以上壊れたら追加注文するぐらいの覚悟がないと厳しいですね。

 ドリルの回転速度を下げて、ドリルもつけなおして、慎重に穴をあけることにしました。

 その後はサクサクと掘り進むことができました。割れた理由の一つに、ドリルがぶれたせいもあるかと思います。アクリルを割らずに加工するために、材料をしっかり挟むこと、ドリルをぶれないように装着すること、が重要でしょう。
 割れない穴の掘り方も自分なりに身につけました。まずはなでるように表面を削り、少しずつ力を加えながら穴を開けます。貫通すると感触が変わるので、ここでいったん離します。ここから先は掘ってはゆるめて、を繰り返します。最後にすべての穴を開けたら、ドリル刃を奥まで入れて、戻して完成です。
 こんな感じで下穴としてスイッチの入る部分を開けます。この写真は穴のつなぎ目をニッパーで開けてみました。

 
 一つの穴をあけるのに約1分、人間そんなに連続して穴をあけると疲れるので、休憩時間を入れると150個穴をあけるのにどれだけの時間が必要か大体お分かりですよね?増してや副業から帰ってきてからの作業ですので、この工程が何日かかることやら…
 

 
 ちなみに、穴あけに使用したドリルは鉄鋼用です。アクリル専用のものをおとなしく買っておけばよかったかな・・・

 割れたパイプもとりあえず練習のために加工しますが、接着剤で付けたら跡が残るのかなと思っていたらアクリル専用接着剤なるものがあって、これはアクリルそのものを溶かしてつけるそうです。あまりにも割れた本数が多くなったらこれを使う・・・かもしれません。これなら近所のホームセンターにも取り扱いがあるのですぐに修復ができます。
 盛大に割れたものはさすがに使いませんが、ちょっとかけたものは…使わせていただきます。お許しください。なので上で盛大に割れたものは製品に使わないのでご安心ください。もっとも、こんな風になってしまいましたが…。
 今後も、パイプ加工の続きを進めていきます。

2010年8月14日土曜日

基板製作 導通絶縁チェック

 ペンライトを作っているだけならそれこそ一週間もあれば終わるとは思いますが、副業をこなしながらとか、親戚がうんぬんとかになるとどうしても一日でできる量が限られてしまいます…本気で終わるかが心配です。

 とりあえず150本完成しなくても、100本だけならなんとかなるかな…とか思います。

 エッチングを済ませた基板を確認すると、元のパターンが詰まっていたこともあり、パターン同士がくっついてしまっているところがたくさんありました。特に露光が少なかった前半のもの、光の量が少なかった端の部分に多くありました。
 ちびライト2にはディフューザーが付いて均一に光が当たる、ということが書いてありましたが、やはりどうしても限界があるようです。パターンフィルムも2枚重ねで光がうまく通らなかったというのも原因だと思います。
 今回のように込んでいるパターンの場合は露光時間を多めに取っておいたほうが良さそうです。いずれにせよ、パターンは以下のように直したほうが良さそうです。



 完成したものを一つ一つ導通・絶縁テストをして確認します。目で見えないショートが有るかもしれませんし、今回は特に電源線とグランド線が近いところを通っているところが多いので、丹念に調べないと電池を入れた瞬間隙間が無かったと気付いた…なんてことのないようにしないと。

 パターンが切れているところは後ではんだ付けのときにはんだを乗せて、つながっているところはカッターで切り取ります。
 赤い丸の部分は、パターンがくっついてしまったところです。やはり、元のパターンを直したほうが良さそうです。この写真の基板は大丈夫でしたが、一つの基板で複数枚作る時は特に端の部分に銅箔が残っていないかも気を付けてください。外側に残っていたのを気が付かずにショート、ということも有りました。

 ここで、数か所パターンのミスが発覚しました。
 黒い丸の部分は、本来パターンをつなげなければいけないところですが、繋ぎ忘れてしまいました。
 どれもつながっていないタイプのミスなので、最悪はんだ付けのときに工夫すればなんとかなる…と思います。やっちまったZE。

2010年8月12日木曜日

基板製作 切断・穴あけ

これを書いているころは、世間では盆休みなり世界最大の同人誌即売会なりで騒がしいでしょうね。

現在こちらははペンライト150本完成まで猛ダッシュです。
部品加工やら各所に宣伝やらで素敵な日々を過ごしています。


基板切断


 前回は露光機に入らないという理由で適当な大きさにばらしましたが、今度は、さらに細かく基板を切断しいます。
一つ一つ丹念にカッターで削って、溝を掘って折ります。結構面倒ですがこれはどの工程でも同じことが言えます。この工程だけで3日かかる。やっぱり150個も無理なのかな…とか思えます。
 穴あけを並行しながら行っていたので気が付きましたが、細かく折るのは穴をあけてからするべきだと思いました。



なぜなら

ボール盤が大きすぎて特に小さな基板の穴が削りにくくなってしまいました。
さすがにこれはやりにくいので。スケールが全然違う!


穴あけ

一個づつドリルで穴を開けます。

上にも書きましたが、特に小さな基板は大きなドリルでは開けにくい・・・

ピンバイスを使って手で開けてみたけれど、それでも電動ドリルのほうが楽に開けられるので断念。
 それにしても、なんて不釣り合いな…やっぱりこれの方が良かったかな?ちょっと値が張るけれど。
http://www.kiso-proxxon.co.jp/catalog/dr_00.html#28128

 知り合いのところでこちらのドリルを使わせてもらいましたが、小さな力で先端を下せたり、小さな部品でも簡単に穴あけができたりと、とっても使いやすくて、お勧めです。プリント基板の穴あけにちょうどいいサイズだと思います。

 でも結構お高いですね…定価34125JPY也。ジューシーポーリーイェイ!チャックの大きさも6mmぐらいまでしか対応していませんので、本体の操作スイッチ穴あけに使う予定のφ9mmドリルは使えないようなので。

 悩んでも仕方がないので、どんどん開けていきます。
メイン基板一つに穴が56個、LED基板に6個あるので150枚分の基板を作るのにあける穴の数は9300か所。ミスしたとき用に余分に基板を作るのでそれらを全部あけるとすると10000か所を超えます。さすがに5ケタになると多いな。

 今回は穴の大きさを1.0mmにしましたが、特に込んだ部分になると穴が大きく感じます。実際に開けてみるとこんな感じ。
 また、残ったパターンが小さくなってしまって、はんだ付けができるか心配です。やっぱり0.8mmぐらいの方がいいみたいですね・・・せっかく折れても大丈夫なように1.0mmドリルをまとめ買いしてきたのに。



 というわけで0.8mmドリルを近所のホームセンターで買ってきました。近くにあるのって便利ですね。
 せめてドリルだけでもPROXXONを…とか全然思っていませんが、たまたまちょうど良いのが有ったので買いました。根元部分が太くなっているので、巨大ドリルのチャックでもうまく締められます。

というわけで、ここからは0.8mmドリルで穴をあけていきます。

2010年8月11日水曜日

基板製作 エッチング・フラックス塗布

 エッチングの前に、チタン製の針金を通すための穴を一か所ないし二か所開けます。どうせ後であける穴なので、まあちょうどよいかと。銅を溶かすぐらいの強い酸化力を持った液ですが、チタンは溶けません。

というわけで。針金につるして装置に漬け込みます。
専用の曝気攪拌装置を使ってエッチングします。現在エッチング中です。

「曝気」攪拌装置と言っても、別に空気と触れさせるために混ぜているワケじゃないんですよね。攪拌のために空気を使っているだけで。
 温度は38度から40度が適温と言われています。(範囲が狭い!)投げ込み式セラミックヒーターを使って温度調節をしているので楽勝です。無ければ湯煎で適温をキープしましょう。でも、この形で湯煎は無理なので、攪拌装置+縦型容器+セラミックヒーターはセットで使わないと無理でしょうね…。本家サンハヤトでは、ヒーターは別売りになっています。こんな感じで。ES-10が定価7854JPY、KTS-200が定価9125JPY、合計16978JPY也。1,2枚だけ作るんじゃ元がとれません…
 なお、セラミックヒーターは絶対に空焚きをしないように、と説明書にも書かれています。こんなことを書かれるとやってみたくなるのが人の性…いや、今回はやりません。

 新しい液を使用するときは温度を低め(38度)に、だんだんと黒ずんできたら高め(40度)にセットしました。
 液が新しいと、2~3分もあれば十分エッチングできます。銅が溶け込んでくるとどうしても時間がかかってきますが、それでも5~6分で終わってしまいます。

 慣れてくると、背中あわせに二枚基板を入れてエッチングをしましたが、背中あわせになった部分にエッチング液が毛細管現象で染み込んで、十分落とす必要があります。結局手間がかかる?
 エッチング後の基板は溜めた水でいったん流してから流水に流します。この一次洗い水はエッチング液と同様に処理をしないとまずいかな。結構銅が溶け込んでいそうなので、環境には宜しくありませんね。足尾銅山の鉱毒事件みたいなことが地元で起こったら困りますので…
 そもそも、足尾銅山鉱毒事件は銅山から流れ出た銅イオンや硫黄化合物(特に硫酸)が下流に流れ、化学物質が農作物や森林を枯らしました。そういうわけで、後日化学的にエッチング液とともに処理をします。


 ここまでの工程は、流れ作業でできたものからエッチングまで続けて行いました。エッチングしている間に他の基板を感光させて、感光させている間に次の基板を切り出して…
 すべての基板のエッチングが終わって、表面の不要になった感光部分を除去します。公式マニュアルでは硬いスポンジでこすって削ぎ落とす、と書いてありますが、ここではもう一度、現像液に溶ける状態まで光を当てて、現像液につけてすべての感光部分を溶かします。
 感光部分を溶かしたら、すぐに次のフラックス塗布へ進みます。エッチング前のように銅がむき出しの状態では酸化が進んでしまい、はんだの乗りが悪くなります。その酸化防止の意味を込めて、フラックスを塗ります。


フラックス塗付

銅箔面のさび防止のためにも、スプレータイプのフラックスを塗ります。
PETボトルの容器ですが中に高圧ガスも入っています。
フラックスが流れるように、壁に立てかけてました。こうやって見ると金屏風、いや銅屏風のようで壮観です。
 よく乾かさずに塗ってしまったため、フラックスのむらができてしまいました。
というわけで、よく水気を切ってから塗りましょう。

 フラックスの主成分は松脂を蒸留したロジンと、その溶剤のイソプロピルアルコールです。いくら天然物の松脂とはいえ、蒸気を吸うともの呼吸ができないようになり、ものすごく苦しくなります。今回は結構大量に使ったので、換気しないととても部屋にいられないぐらいのレベルになりました。
 はんだ付け後に洗浄(といっても薬品でふき取るイメージ)するので大丈夫…かな。

2010年8月10日火曜日

基板製作 感光・現像

 基板を製作します。
 流れとしては、まず基板を感光させてからすぐに現像して、エッチング、フラックス塗布、切断、穴あけ、導通・絶縁テストといった具合です。切断、穴開け、テストは後日でもいいのですが、できるだけフラックス塗布まではノンストップで行ってしまいたいところです。

 というわけで、本格的な作成の前にしっかりと準備をします。

 感光した基板を速やかに現像、エッチングとできるように配置を考えます。バットには現像液と、洗い流すための水をそれぞれ入れておきます。
  エッチング液も準備万端です。1リットルのエッチング液が丸ごと入ります。倒れても大丈夫なように、感光基板製造セットのケースの中に置きます。


 今回購入した基板が200mm*150mm、でもこの露光機「ちびライト2」の対応サイズが100mm*150mmなので、感光させる前に対応サイズまで基板を切断します。初めから対応サイズのものを使えばもっと楽になりましたが、こちらのほうが安上がりなので我慢しました。また、今回の基板の長さが約120mmなので、片方100mmの基板ではほとんど捨ててしまうことになってしまいます…。
 感光しないように神経質になって、できるだけ暗くして作業しています。隣の部屋の明かりをつけて、光があまり入らないようにしています。ですが、後で残った感光部分を取り除くために、エッチング後の基板を表向きにしておいて、蛍光灯の光にさらしても感光液に溶けませんでした。実際は晴天の屋外で作業するのでなければ、ここまで神経質になる必要はないかと思います。

 切断のときは、両面をひっかくような感じで溝を掘って折ります。感光面に傷がつかないようにと裏側だけ溝をつけて折ったら、結局感光面がきれいに折れず、無駄にしてしまいました。

 現像液の準備のため、お湯を用意していましたが真夏には不要のようです。この日の気温が摂氏34度、現像液の最適温度は25度から30度ですが、水道水をしばらく表においていたら26度ぐらいになっていました。なのでそのまま粉をとかしました。
 適当な大きさに切った基板をパターンごと挟んで感光します。ずれないように注意。このクランプは、ちびライト2に同梱されています。


 初めの5枚は感光プロファイルに従って118秒光に当てていました。しかし、どうもパターンの込んでいるところがつながって残ってしまいました。多少感光しすぎて細くなっても支障がないパターンなので、10秒長く、128秒感光させることにしました。このプロファイルもちびライト2のマニュアルとして同梱されています。基板製造後6カ月以内ならほとんど変わりませんが、それを過ぎると急に露光感度が落ちてしまいます。http://www.sunhayato.co.jp/products/item_data/NZ-expProfile.pdf
 このOHPシートが光を通しにくいせいかも知れません。しかも二重にしているし。

感光したら、うっすらとパターンが残ります。昔のバージョンではもっとくっきり残っていたので「あれ?」と思うかもしれません。感光材を変えたクイックポジ感光基板で勝手が変わったようです。



現像

 感光後の基板をすぐに現像液の中に入れて、感光部分を溶かします。
 あまり温度が高すぎると感光していない部分も溶けてしまうそうです。多少温度が低くても時間をかければ問題はないかと思いますが、感光部分がいっぱい溶け込んだ液を使うときは温度を上げたほうがいいかと思います。感光液はメタケイ酸ナトリウムで、塩基性です。ほんのちょっと手に着いた程度ならすぐに洗い流せば大したことは無いのですが、今回のように大量に作る場合は特に、できるだけ皮膚につけないに越したことはありません。

 結構感光を繰り返して、感光材が溶け込むとご覧の通り緑色になります。公式には、12K(100mm*150mm)サイズの感光基板が約15枚現像できるので、今回の15K(200mm*150mm)基板で7.5枚分対応できる計算になります。ですが、感光材に頑張ってもらって10枚現像することができました。

 一度感光液につければ、後は光を当てても大丈夫です、というより積極的に当てたほうが後で楽になります。しばらく放置しても大丈夫ですが、あまり放置しすぎると感光材の溶けた、銅板むき出しの部分が酸化してしまいエッチングしにくくなるので、できるだけ早めにエッチングしましょう。